android用のアプリを開発するには通常Javaを用いる。開発言語としてJavaが採用されている理由はいくつか存在するが、単純には「より多くの開発者がこれを開発するため」に普及率の高い言語が用いられたのだ。しかしながらJavaは必ずしもハードルの低い言語とは言えず、これを苦手とする開発者も当然存在する。そのような者はアプリ開発に携わることができないのだろうか?

黎明期ならば残念ながらそうであったかもしれないが、Java以外の選択肢も徐々にではあるが生まれてきている。実は静的言語以外にもRubyやPythonのようなスクリプト言語でも開発を行えるのだ。正確に表現するならばJRubyやJythonなどといった(C言語ではなく)Java言語で実装されたインタプリタを用いた開発が行えるようになったと言うべきだが、言語の選択肢が増えてきていることは確かである。

また、2014年にGoogle社から発表されたライブラリはC言語による開発を新たに可能としており、将来的には先に挙げた言語らがJava言語によらずに実装される可能性も生まれてきた。形式は異なるがHTML5+javascriptによる開発なども当然行える。

実行速度や拡張性なども考えて総合的に判断するとJavaが最適とされる状況もまだ多いため、これらの異なる言語による開発は主流であるとは言いがたいが、開発に必要なハードルは確実に下がってきている。